蛮族700字文体シャッフル・リィンカーネーション

蛮族700字文体シャッフル・蛮族700字文体シャッフル・リィンカーネーション1


優勝: Burnin_A_GoGoSyutaro(的中同率 13)


テーマ2

テーマA: 『そして、扉に手を掛けた』、テーマB: 「命のやりとり」

テーマC: 時間、テーマD: [任意の著者]の文体


投稿期間: 8月01日(火) 00:00 ~ 8月05日(土) 23:59

予想期間: —8月06日(日) 06:00 ~ 8月10日(木) 23:59 —

解答発表: 8月11日 06時ごろを予定←イマココ


参加方法: 必要事項を入力して私のDiscordアカウントにDMで送信してください。

解答方法: 著者予想を入力して私のDiscordアカウントにDMで送信してください。


レギュレーション:

①700文字以内

②今まで世に出していない

③1作まで

④つまらない短歌ではない

⑤社会性がある

⑥AI作でない

⑦読解可能な文章である

⑧テーマフレーズを使用している(A限定)(後述)

⑨どの著者の文体を模倣したかを必ず私に告知する(D限定)(後述)


Q.文体シャッフルって?

A.みんなで匿名で文書いて、それを誰が書いたか当てる企画です!


Q.テーマが4つあるけど、どう扱えばいいの?

A.好きなお題を選んで、文章を書いて下さい。選んだテーマに沿って参加者が振り分けられる都合上、1つのテーマに応募できる作品は1作だけです。したがってA,B,C,Dの最大4作品を応募可能です。今回限りの特別ルールとなっています。


Q.フレーズ指定ってどういうこと? 改変はしていいの?(A限定)

A.テーマA: 『そして、扉に手を掛けた』を文中に必ず使用してください。多少の改変は許容しますが、あまりにも改変している、もしくは使用がされていない場合、事前告知後にエントリー取り消しとなります。注意してください。


Q. [任意の著者]の文体ってどういうこと?何を書けばいいの?(D限定)?

A.(レギュレーションを遵守すれば)自由。『[任意の著者]の文体』さえ再現できていればどんな作品でもOKです。ただし、応募の際に文体を模倣した著者が誰なのかを必ず私に教えて下さい。作品内にどの著者を模倣したか書くを必要は有りません。違反した場合は他レギュレーションに合致していても、事前告知後にエントリー取り消しとなります。くれぐれもご注意ください。



参加資格

Discordサーバー「21, 22職員鯖」に参加している。

ルール







A グループ


作者: SCPopepapeSCPopepape
票数: SCPopepape, ocami, Matcha tiramisu, Fireflyer, namamugitya


「やあ、初めまして」

「解ってるよ、きみも記憶喪失の類だろう?ここに来るやつにはありがちなことだ」

「すこしだけ、この世界で過ごすためのレクチャーをしてあげよう。大丈夫、対価は要らない。僕の役目みたいなものだからね」

「守らなければいけないルールが3つだけあるんだ。一度しか言えないから、よく聞きなよ?」

「ひとつ。記録をしないこと。何かを覚えておきたいなら、心の内に留めること。書き残したものは、この世界では消えてしまうから」

「ふたつ。名前を使わないこと。常に匿名の誰かさんとして振る舞うこと。誰かや何かを名前で呼ばないこと。枷にしかならないから」

「みっつ。目を逸らさないこと。これだけ抽象的だけど、要するに何かをなかったことにしなければいいんだ。ここに存在するすべてを、真実として受け入れてくれ」

「以上。それさえ守れれば、君には他のすべてが許される」

「どうしてかって?君にはそれが値するから。だからここに来たんだ。君はどうやら、全部忘れて幸福になってもいい類の人らしい」

「さあ、これからは君が君のためだけに生きる時間。いまの僕の話をしっかり心に留めて。それから、歩き出して」

「このまま庭園を真っ直ぐ歩いていくと、やがて左右に桜の咲く領域にたどり着く。桜が終わる頃の曲がり角を右に曲がったら、地下に続く階段がある。階段を──傾斜が急なので慎重に──降りると、真正面に扉がある。」

「そして、扉に手を掛ける。鍵は開いてる」

「そこから先は君の自由だ」


B グループ


作者: SodyumSodyum
票数: Sodyum, Tobisiro, Cocolate, Fireflyer, ocami


カラフルな光と喧騒を見に纏った都市。未だ湿った空気を保った路地裏に、ひっそりと店が建っていた。
「命の店」と、稚拙に作られた看板にはそう書かれていた。

「これは何を売る店なのですか」
迷い込んだ青年は目的もなく店主に話しかける。
「書いてあるだろう。命だ、人の」
「それは誰かから奪ったものなのでしょうか」
質問をするものの、興味の色は見えない。
「いいや。生活に困った人からもらっているんだ。命を渡して生きながらえる」
「しかし、命がなくては生きられないのでは」
「そうでもない。夢とか希望とか、人間性とでもいうようなものが詰まっている。ひとつどうだい?」
「夢や希望、ですか…
一瞬、逡巡の表情が顔に浮かんでいた。

ネオンは今日も鳴り響き降り注いでいる。
空を覆う色彩のない曇天の中、ある人は灰色ではなくなっていた。


C グループ


作者: KajikimaguroKajikimaguro
票数: Kajikimaguro, rokurouru, hallwayman×2, Sodyum


本日未明 


起床、8時間と29分前。

外出、7時間と33分前。

交際相手との接触、6時間と9分前。

博物館への入館、5時間と3分前。

館内での昼食、3時間と36分前。

館内鑑賞の再開、2時間と57分前。

退館、1時間と26分前。

カフェでの感想会、1時間と22分前。

会計、38分前。

散歩の開始、36分前。

野良猫の発見、17分前。

公園への到達、13分前。

ベンチへの着席、11分前。

交際相手との密着、8分前。

ベンチからの移動、3分前。

不審者の出現、21秒前。

目の前の死体、死後10秒前後。

鉈、到達まで4秒前。


D グループ


作者: KajikimaguroKajikimaguro
票数: Kajikimaguroi×3, Matcha tiramisu, Fireflyer


擬態先:Burnin_A_GoGoBurnin_A_GoGo


不規則に肥大する息を噛み締める。湧き上がる焦燥感が唾液の粘度を異常に高め、不意に視界を歪ませる。踏み出した足は微弱な震えを抑えられない。薄暗い照明を上書きしてカーテンの隙間から差し込む光は赤みを帯び、時刻を示唆していた。吐き出す淀んだ息は反響し、嫌に耳に残る。上手く動作しない指で無理矢理ドアノブを捻り空間は彼方へ広がる。烏の鳴き声に急かされる様にして歩を進める。

いつもは穏やかな思考が忙しなく巡る。古びたバス停に近づくと見知った輪郭が一つ影を落としていた。大きな荷物を携えた彼女は此方を認識すると有り余る元気に任せ大雑把に手を振る。軽く振り返し、軋む音を鳴らしながら隣同士で腰を落ち着ける。するといつもの様に彼女は話を始め、私は半ば自然に相槌を打ち始めた。

彼女はいつも言葉足らずな私とは対称に何時も明るく只管に喋る人だ。彼女は燦々として、私は隣に居られる筈が無いと何度も思った。だけどいつも肩を添えて口遊む話に、意地らしく口を窄め、覗き込む好奇に満ちた眼に胸が跳ねた。

彼女とはもう再会も無いだろう。そう思っただけで酷く臓器が締め付けられる様な感覚に襲われる。暫くの静寂が包む時間が訪れた。言葉が見つからずにいると古い排気ガスを噴出する音が五月蝿く鳴り響く、バスが金属同士が摩擦して起こる不快な音を立てて停車した。

バスへ足を掛ける彼女へ湧き上がる言葉を発しようと動く喉は音を鳴らさず、声を酷く詰まらせ空虚がただ吐き出される。サイクルの過程で無機質に扉は閉まった。再会を呪う言葉への返答を返す事は出来ず、溢れ出る後悔と罪悪感を押し潰し、不快な曖昧な笑顔を自覚しながら去る姿を見送った。


優勝特典

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